抗癌剤と副作用

人体を蝕む数ある病変の中で腫瘍というのがあります、腫瘍は人体を構成する細胞が、無秩序に過剰な増殖を起こして、しかも、それが非可逆性元に戻らないであるということです、この腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍がありますが、ガンと呼ばれるのは悪性腫瘍のことです。


正常な細胞分裂は、ある部分の細胞が老化によって死滅したり、あるいは傷害を受けて破壊された場合、その失った部分を補う為に行われています、したがって補充が完了すると抑制が働いて、それ以上の増殖は行われないようになっています。


しかし、癌細胞はひとたび活動が開始されると、増殖因子を自ら造りだして、通常の細胞分裂の速さを、はるかに超える速さで増殖を促進していきます、そして癌細胞は増殖に必要な栄養を供給する為に、血管新生因子を産生して、自分の周りに新しい血管を作り出していきます、また新生された血管は未熟な血管である為、透過性が高く、癌細胞の血行性転移の原因になっています。


ガン治療における三大療法は、外科療法、放射線療法、化学療法ですが、抗癌剤治療は化学療法に入ります、また、外科療法および放射線療法は局所療法ですが、抗癌剤治療は全身療法になります。


現在、抗癌剤と呼ばれるものは100種類近く出回っているといわれていますが、これら抗癌剤の作用目的は、大部分が癌細胞の細胞分裂を阻害して、増殖を停止させてしまおうというものです、抗癌剤は経口薬、静脈注射を問わず全身に行き渡りますので正常な細胞分裂も阻害してしまいます、これが抗癌剤治療における副作用の原因です。


抗癌剤の副作用は細胞分裂の活発な箇所に現れます、人間のからだで細胞分裂の活発なところは、骨髄、肝臓、腎臓、粘膜、毛根、爪、皮膚、などですのでそれぞれ、造血機能障害、肝機能障害、腎機能障害、消化器障害、脱毛、爪の変色、発疹などが現れてきます。


この中で最も深刻な副作用は造血機能障害です、これは抗癌剤が骨髄の造血幹細胞の分化を阻害してしまうことによって起こります、なかでも白血球の減少は免疫力を低下させるので感染症にかかりやすくなり、場合によっては抗癌剤治療を中止しなければならないこともあります。


このように抗癌剤治療は、強力な治療法である為、数多くの副作用が伴います、まさに肉(正常細胞)を切らせて骨(癌細胞)を断つといった治療法です、したがって抗癌剤治療には副作用に打ち勝つだけの体力が必要となります。


現代医学では免疫力の低下を防止する為に、いくつかの免疫療法を検討しています、その中で、白血球の分化を促進しているサイトカインに顆粒球コロニー刺激因子というのがあって、これはすでに薬剤として実用化されており、抗癌剤治療における支持療法として、白血球減少を防止する為に使われています。


鍼灸治療は直接ガン細胞を死滅させる効果は皆無ではないにしても現実的ではありません、しかし支持療法副作用に対する予防的治療法としては、非常に有効な治療法ではないでしょうか、つまり、刺鍼部位や施灸部位の細胞からは、情報伝達物質である数々のサイトカインが産生されている可能性があるし、特に施術部位の小規模な炎症反応に伴って、白血球の分化を促進する顆粒球コロニー刺激因子がつくり出されている可能性が十分考えられるからです。


そして鍼灸治療は無薬品治療ですので副作用の心配は全くありません、副作用の治療をするのに副作用のある薬を使ったのでは副作用の連鎖につながります、支持療法としての鍼灸治療はこの悪循環を解消する為の手段として、ガン治療における代替医療の世界的な流れの中で、今後、大いに取り入れられていくのではないでしょうか。

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