内分泌機能

私たちが日常生活を営んでいく過程で、皮膚および粘膜の分泌腺から大量の分泌物を分泌しています、これらは分泌する場所によって、涙、汗、皮脂、唾液、胃液、腸液、となってそれぞれ目的に応じた機能を発揮しています、皮膚および粘膜は外界と接していることから、これらの分泌を外分泌と呼びます。


これに対して内分泌は、ホルモンと呼ばれる非常に微量な生理活性物質を血液やリンパ液中に放出します、ホルモンという名前は1902年に消化酵素の分泌を調節するセクレチンを発見した2人の科学者によって提案されました、元来はギリシャ語で興奮させるとか呼び覚ますという意味の言葉に由来しています。


内分泌ホルモンの分泌器官は、視床下部、松果体、下垂体、甲状腺、副甲状腺、腎臓、副腎、膵臓、消化管、卵巣、精巣、などがあげられていますが、これらは内分泌腺を有するという古典的分類でして、現在では、他の臓器、神経、血管、筋肉、などの細胞レベルでホルモン産生に関与していることが明らかにされています、特に神経機能における神経伝達物質には、内分泌ホルモンと重複しているものがいくつかあげられています。


内分泌ホルモンの血液中の濃度は生体恒常性によって、非常に狭い範囲で調節されています、これらは上位ホルモンによる下位ホルモンの調節、下位ホルモンのフィードバック機構による上位ホルモンへの働きかけ、あるいは自律神経による調節などです。


内分泌ホルモンは非常に微量ではあるけれども、血液中の隅々まで行き渡り、目標とする臓器や組織の機能を確実に行わせることができます、これはホルモンの特殊な構造により、標的臓器のみに強い影響を及ぼすようにできているからです、したがってホルモンの量的調節がなんらかの原因で崩れた場合、標的臓器は確実に機能障害に陥ります。


内分泌機能障害には、分泌量が低下した場合と、分泌量が亢進した場合があります、分泌量低下として、たとえば膵臓から分泌されるインスリンが少なくなると糖尿病になります、分泌量の亢進では、例として甲状腺機能が亢進するといわゆるバセドウ病になります、このようにほとんどのホルモンは分泌異常を起こすと、生体は深刻な病的状態に陥ってしまいます。


内分泌疾患に起因する諸症状は、原因の特定が難しく、いろいろな検査を経てやっと原因が内分泌疾患であると判明するケースが少なくありません、これは症状が短期間で急激にあらわれるのではなく、長い時間をかけてゆっくりと進行してくるので、本人も気がつかないケースがほとんどです、特に糖尿病やバセドウ病は難治性で、治療は病気を治すというよりは、症状をコントロールして進行を食い止めるということに力点をおいています。


内分泌疾患の原因が腫瘍や炎症によるものは、原因を取り除くことによって症状は完治しますが、検査によって数値的な異常がつかめても、原因となる気質的な疾患がない場合、原因不明ということで治療は対症療法的なものになります、たとえば、婦人科疾患で見られる、高プロラクチン血症による不妊や、黄体機能不全による生理不順などです。


現代医療では、原因不明の症状に対しては治療方法が極端に狭められています、これは医療体系が「特定の病気には特定の原因が存在する」という「特定病因論」によって発達してきたからです、この考えは、現在も脈々と受け継がれ、病気の原因を遺伝子レベルまで掘り下げて突き止めようとしています。


鍼灸医学では病気の原因を身体の一部分に求めるのではなく、外因環境、内因感情、不内外因生活、といったマクロ的な観点に立って病気の原因を突き止めていきます、したがって、病気の原因は百人百様になりますが、必ず原因は突き止められるようになっています、つまり、鍼灸医学には原因不明という概念は存在しないのです、内分泌疾患のかなりの部分が原因不明であるといわれています、しかし、これらの根本原因は案外、環境、感情、生活の中にあるのではないでしょうか。

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