生体恒常性

人体は約60兆個といわれる細胞から成り立っています、そして全体重の60パーセントが体液で、残り40パーセントが固形分となっています、また体液のうち40パーセントは細胞内にあり、20パーセントは細胞外にあります、細胞内にある体液を細胞内液と呼び、細胞外の体液を細胞外液と呼びます。


生体内では、細胞は細胞外液によって取り囲まれており、細胞が生きていく為に必要な酸素や栄養分の供給を受けたり、不要になったものを細胞外液中に廃棄しています、したがって細胞外液は常に一定の環境が保たれており、この仕組みを内部環境の恒常性(ホメオスタシス)といいます。


人間が生命活動を円滑に営んでいくために、ホメオスタシスに付随して、体温、呼吸、循環、消化吸収、泌尿、生殖、などが自律神経や内分泌機能を媒体として、すべてが連動して協調的に生命活動が行われています、これら一連の営みは、生体恒常性という非常に狭い範囲内で一定に保たれた環境の中で行われています。


生体恒常性は外部環境によって少なからず影響を受けます、気温、偏食、過労、不眠、病原微生物の進入、公害、ストレス、などによって生体は一時的にバランスを崩します、けれど多くの場合、これらは人間が本来もっている復元力によって恒常性は維持されます、しかし、この復元力には個人差があって、復元力の衰えた人が厳しい外部環境に晒されますと、復元力の限界を超えてしまい、生体は病的状態に陥ってしまいます。


現代医学では、健康診断、人間ドック、あるいは治療前検査により、内部環境の状態をかなり詳細に把握できるようになりました、そして検査の結果、病的状態が発見された場合はそれを是正する治療体系も確立されています、しかし、検査の基準値は過去のデータによる平均値で作られているため、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません、復元力が衰えた人は検査の数値が境界域であっても、すでに病的状態に陥っている場合があります、この場合、現代医学では検査の結果どこも悪くないということで治療は行われません。


生体恒常性は1932年にアメリカの生理学者キャノンによって提唱されましたが、古代中国では2000年以上前に編集された最古の医学書である黄帝内経の中で、人体の生理機能は陰陽の対立と統一という平衡関係を保つことによって維持されているという考えが陰陽論としてすでに確立しています、これに自然界の営みを五つの事象としてとらえた五行論が加わり、人間と自然とのかかわりがダイナミックに展開され,経絡バランスの調節という、生体恒常性を意識した治療体系が出来上がりました。


鍼灸治療の大原則に補瀉法というのがありますが、これは正気を補い、邪気を瀉するということで、つまり、からだの中で足りない部分はこれを補い、有り余っている部分はこれを取り除くという意味です、これを現代医学で言えば、ビタミンが不足している人にはビタミン剤を投与し、自己免疫疾患の人には突出した免疫反応を抑える為に免疫抑制剤を投与するといったことになります、しかし、決定的に違うのは鍼灸治療には副作用がないということです。

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